東大医学部附属病院(東大病院)は4月1日、寄付講座「次世代臓器移植開発推進講座」を開設した。寄付をしたのは移植を受けた患者らで構成する一般社団法人N28。高度人材の育成や研究開発の推進を通じ、日本の臓器移植医療の国際的なレベル向上を図る。
一般社団法人N28の寄付を元に、臓器移植、麻酔科、集中治療分野などの多様な分野で高度人材を育成する。専門的な指導医の配置による実臨床の中での最先端教育や、高規格手術室・ICUの増設など医療インフラの整備を行う。また、患者情報の管理システムの研究開発を加速させ、 安全で質の高い臓器移植の基盤構築を目指す。
国内では現在、臓器移植に関する高度な教育機会の不足に加え、脳死ドナーの増加への対応が急務となっている。脳死下臓器移植で国内最多の受け入れ数を有する東大病院でも、2024年には28件の心臓移植、41件の肺移植、31件の肝移植が実施され、いずれも過去最多だった。
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