東大は7日、2018年度推薦入試の最終合格者を発表し、全学部・学科合計で100人程度の募集に対し昨年度より2人少ない69人が合格した(表1)。合格者数は2年連続で減少。合格者数が募集人員の目安に達したのは法学部・教育学部・教養学部・理学部で、経済学部・文学部では目安の半数以下だった。余った30人ほどの合格者枠は、一般入試に繰り入れられる。
教養学部の合格者数は昨年度まで1~2人だったが、本年度初めて募集人員の目安である5人に達した。工学部の合格者数は7人減少。その他の学部・学科はほぼ例年並みだった。
合格者のうち、女性の比率は昨年度比4.0%増の42.0%で、関東圏外出身者の比率は同10.3%増の63.8%。合格者数は女性が29人、関東圏外出身者が44人で共に例年並みだった。出願者中の女性や関東圏外出身者の比率は公表されなかった。
出願高校数は155校で、うち65校が初出願。3年連続で合格者数が募集人員を下回ったが、東大の担当者は「今まで生徒を推薦した高校は321校。裾野は広がっている」と評価した。合格者数増加へ向けて広報を続けるという。制度については「簡単には変えない」とし、成果を検証するため推薦生を追跡調査していると説明した。
この記事は、2018年2月13日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナル記事を掲載しています。
18年度東大推薦入試 合格者69人に微減 教養学部で初めて定員満たすは東大新聞オンラインで公開された投稿です。