
風任せに豊かな日々を
「いやあ、なんとなくっすねえ」。取材冒頭、医学部進学が中心となる理Ⅲを志望し、現在も医学科を目指す理由に記者は面食らった。だがこれはつれない返事なのではなく、河さんは本当に直感で生きているのだ。サークルも「なんとなく」入り、「なんとなく」足が遠のいたという……。
そんな徒然なるままに思える生活は無気力とは程遠い。本人は「暇なんで」と笑うが、読書と映画鑑賞は欠かさない。小説や人文書などを月に50冊、映画も年に100本ほど。芥川龍之介の『蜜柑』の素晴らしさから、40年代の米映画のアナーキーな魅力、ミステリー小説の批評まで、話は広がる。
今一番興味があるのは仏教。「幸福を特に重んじている宗教だと思うので」。本人が「銀座で美容整形をやるかもしれないし、タイで僧侶になってるかもしれない」と語る未来も風任せなのだろう。
この記事は2020年6月9日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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