受験から解放されたら我慢していたあれこれに取り掛かりたい人もいるだろう。しかし、合格後は入学手続きや引っ越しなど、大学生活に必要な準備がめじろ押し。東大入学までの間にどんなイベントが待ち受けるのか。スケジュールをよく確認して新生活に備えよう。(情報は2月28日現在)
新生活に備えて
大学生になると自分で各種申請をする機会が増えます。まずは申請の際に欠かせない印鑑を用意しましょう。アルバイト代の管理などには銀行口座も必須。口座は銀行の支店などで基本的には無料で開設できます。アルバイト先や自宅のそばに金融機関の口座を作りましょう。駒場Iキャンパスには、正門横に三井住友銀行とゆうちょ銀行、駒場東大前駅にはみずほ銀行のATMがあります。
また、大学生活では大きな買い物も増えるのでクレジットカードが便利です。店頭や郵送でも申し込めますが、インターネット申し込みが簡単です。本人確認と、未成年者なら親権者同意を終えるとカードが送られます。
寮やアパートなどで一人暮らしを始める人も多いでしょう。条件の良い物件はすぐ埋まるため、合格発表前から住まい探しを始めるのがおすすめ。東京大学新聞社は、一人暮らしの学生を対象に、住まい探しについて尋ねるアンケート(表1)を実施。住まいの条件を考える際に参考にしてください。
1人暮らしをする人は2年生までは駒場周辺に住むことが多く、駒場東大前駅に停車する京王井の頭線沿いが便利。一方で家賃は高めのため、乗り換えに便利な小田急線や京王線沿いに住む学生もいます。

合格発表・入学手続き
合格発表 3月10日
ウェブ手続き 3月10日正午ごろ~3月13日正午
入学手続 3月11日~3月15日午後5時(必着)
10日正午ごろ、東大のウェブサイトに合格者の番号が掲載されます。合格通知書はレタックスでの送付からウェブ出願システムでのダウンロードに変更されました。合格通知書がウェブ入学手続きシステム(13日正午まで)へのログインには必須のため、ダウンロードは忘れずに! 手続きが完了すると諸手続きに必要な書類が送られてきます。
東大女子のためのオリエンテーション
3月25日、26日
女子オリは学生自治会による新入生女子向けのイベントです。例年東大出身者の講演会などが企画され、200人ほどの新入生が集まるため、女子学生が少ない東大でも多くの女子学生と知り合える絶好の機会です。
東京大学新聞社のアンケート(表2)では、履修制度の複雑さを実感した、東大の学生へのイメージが湧いた、先輩の話がサークルや授業の選択に役立ったなどの声がありました。22年は対面・オンラインで同時開催されました。

諸手続き・プレオリ
諸手続き:理科 3月28日 文科 3月29日
プレオリ:理科 3月30日 文科 3月31日
科類ごとに駒場で手続きをします。例年混雑するので、早めに来ておくといいでしょう。
1号館で各種書類の受け取りや提出を行います。「履修の手引き」なども配布されます。さらに、手続きと並行して、前年度入学の同じクラス番号の先輩(上クラ)との顔合わせも行われます(22年は上クラの参加人数を2人に制限して縮小開催)。
1号館を出ると、にぎやかなサークルの勧誘が待っており、以前はテント列、昨年は諸手続後新歓活動(しょてしん)と呼ばれました。精力的な勧誘に負け、なされるがまま「しょてしん」を回っていると、列を抜けたときには数時間経っていた、なんてことも。各サークルのビラは諸手続き時に配られるビラ詰め封筒で入手できるので、興味のないサークルの勧誘は毅然(きぜん)とした態度で断りましょう。新歓用にメールアドレスやLINEを交換することも多いので、個人情報の管理には十分気を付けてください。
オリ旅行・オリ合宿に先立った懇親会(プレオリ)は、コロナ禍以前は諸手続きの日の夜にキャンパス外の飲食店などでも開催するクラスがありましたが、22年は3月30日・31日に全て駒場Iキャンパスの教室で行われました。
新入生学部ガイダンス
理科・文科共に3月下旬〜(動画・資料参照は4月末まで可能)(予定)
教務課などから、施設利用や履修上の注意などを説明される新入生学部ガイダンス。今年はオンデマンド方式の動画視聴形式およびウェブサイトへの資料の掲載によって実施される予定です。
オリエンテーション旅行・オリエンテーション合宿
理科 3月31日、4月1日
文科 4月2日、3日
上クラの企画の下、親交を深めるイベントですが、今年度から宿泊を伴うオリ合宿か、22年と同様に日帰りのオリ旅行かを各クラスが選べるようになる方針です。オリ合宿時の行き先は伊豆、山中湖など東京近郊の観光地です。上クラは、前年から下見や話し合いを重ね、準備を進めています。
初めて話す人といきなり密接に交流することになりますが、戸惑いつつもほぼ全員が参加。このタイミングで自治委員、五月祭・駒場祭連絡係などのクラス委員を決めたり、上クラと履修について相談したりすることもあります。
サークルオリエンテーション
理科 4月3日 文科 4月4日
サークルオリエンテーションでは各サークルが教室にブースを構え、新入生は各ブースを回ってサークルの説明を受けます。諸手続き後の新歓とは異なり、新入生が自主的に、興味のあるサークルの説明を聞きに行くことができるのが特徴です。ビラなどを参考に、見に行くサークルを事前に絞っておくといいでしょう。
授業開始
4月5日
例年4月12日に入学式が開催されますが、その前に授業が始まります。最初の授業では、授業の概要や単位認定・成績評価について説明されることが多いですが、いきなり授業を開始する場合もあります。
「鬼」や「仏」といった、教員の評判が流布するのもこの頃。単位の取得しやすさや課題の分量、評価の厳しさによって評判が付けられます。しかし、真面目に履修すれば単位取得は難しくなく、教員も人柄の良い人がほとんど。自分の興味を最優先に履修を決めると良いでしょう。
入学式
4月12日
22年は、参加者を新入生のみに限定し、日本武道館で開催されました。インターネットで映像配信も行われました。式典は例年1時間20分で、総長の式辞や応援歌の斉唱、入学生の総代による宣誓などが行われます。

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