東大大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター(GNRC)は、文京区目白台の東大医学部附属病院分院跡地に、東大GNRCオープンラボを開設した。5月30日には開所式が行われ、東大関係者や成澤廣修文京区長などが参加した。藤井輝夫総長もビデオメッセージを寄せた。

オープンラボには看護師が常駐し、平日の昼間は市民に開放することで相談・交流の場の形成を目指す。また病院とは異なる新しい実践的な育成機関として、若手看護人材の育成も担う。「高齢化先進国」日本での実践研究の場として、国際交流も受け入れる。

オープンラボは、訪問看護事業へも参入する。看護は個人に対して提供されるのが一般的だが、新設する訪問看護ステーションでは「家族のかかりつけ看護師」として世帯単位でのケアを目指す。老老介護の世帯など、超高齢化社会の多様な介護形態に即した支援を行えるのが強み。スタッフ全員が研究者でもあるため、訪問介護の新しいモデル形成にも繋がりうる。一方で、訪問介護の募集開始から2カ月たったが未だ1件も応募が無く、料金体系の見直しを検討しているという。
昨年11月にGNRCと文京区は連携協定を締結。GNRCの入るビルにはクリニックや高齢者施設が併設され、地域におけるケア医療の普及の拠点となることを目指す。
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