東大は4月27日、分子細胞生物学研究所(現在は定量生命科学研究所に改組)の元教授・渡邊嘉典氏らが『ネイチャー』や『サイエンス』など国際的な科学誌に2008~15年に発表した5本の論文における捏造(ねつぞう)・改ざんなどの不正行為について、懲戒解雇相当と決定し通知したと発表した。この決定により、渡邊氏に退職金は支給されない。
東大は「本学の元教員が行った行為は決して許されず、厳正な対応を行った。大学として厳粛に受け止め、再発防止に努める」とした。分生研は4月1日、続発した論文不正を受け、定量生命科学研究所へと改組している。
【関連記事】
分生研を改組 論文不正続発を受け(2018年4月11日掲載)
分生研教授の論文不正行為、東大が認定 医学系5人は不正なし(2017年8月4日掲載)
東大関係者の論文不正疑惑、本調査を完了 不正がなければ公表せず(2017年6月10日掲載)
論文不正疑惑で本調査へ 原則150日以内に判断(2016年9月28日掲載)
元分生研教授の渡邉氏に懲戒解雇相当 論文不正行為では東大新聞オンラインで公開された投稿です。