自殺者は非自殺死亡者よりリチウム濃度が低いと発見 眼房水の解析で
安藤俊太郎准教授(東大大学院医学系研究科)らの研究グループは、自殺者と非自殺死亡者の眼房水中のリチウム濃度の比較によって、自殺者の方が体内リチウム濃度が低いことを示した。メカニズムが解明されれば、微量リチウムの自殺予防効果の検証も期待される。成果は11月7日付で学術誌『Translational Psychiatry』のオンライン版に掲載された。...
View Article立方体型分子に電子を閉じ込めることに成功
杦山真史さん(工学系・博士2年)、野崎京子教授(同研究科)らの研究グループは全ての頂点にフッ素原子が結合した立方体型の分子「全フッ素化キュバン」(図)の合成に成功したと発表した。立方体の内部に電子を閉じ込められる全フッ素化キュバンの性質は材料科学への応用が期待される。成果は現地時間8月11日付の米科学誌『Science』(オンライン版)に掲載された。...
View Article東大、温室効果ガス排出削減のための行動計画策定 2050年までの実質ゼロに向け具現化
東大は11月25日、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを達成するための行動計画「UTokyo Climate Action (CA)」を策定したと発表した。国内大学として初めてScope3基準に沿って温室効果ガス排出量を算定し、Scopeごとに2030年、40年、50年までの削減目標を設定している。...
View Article【東大新聞×KADOKAWA】東大生ミステリ小説コンテスト・大賞受賞者インタビュー!
今年8月にかけて作品を募集し、10月に受賞作が決定した「東大生ミステリ小説コンテスト」。大賞に輝いたのが、浅野皓生さん(法・3年)による作品「殺人犯」だ。とある医師が意図的に患者を殺したとする告発文を起点に、東大の学生メディアの記者である主人公が謎を追う本作は、満場一致の高評価での受賞となった。法学の知識も活かしたこの作品を、浅野さんはどのように書いたのか。受賞後に本人に話を聞いた。...
View Articleラットのビートへの同期を発見
高橋宏知准教授(東大大学院情報理工学系研究科)らの研究グループは、ラットも音楽のビートに合わせて身体を動かすことを発見した。さらに、音楽のリズムの多くが、ラットの聴覚を司る脳の一部の領域の活動と同期していることを解明。音楽やダンスの起源解明につながることが期待される。成果は11月11日付の米国科学雑誌『Science Advances』で公開された。...
View Article【東大と電力②】電力不足に向け、東大が行うべき「節電」とは?
今後も続くと考えられる電力価格高騰は大学研究にどのような影響を及ぼすだろうか。本企画では東大における電力不足の現状を調査するとともに、冬場の電力危機に向けて東大ができることについて考える。第二回では、東日本大震災後に東大の節電対策を担当した江崎浩教授(情報理工学系研究科)とともに当時の電力危機の教訓を振り返った。(取材・伊藤凜花) 前回の記事はこちら:東大の電力事情① 迫る冬の電力不足...
View Article【100行で名著】同性愛者絶滅政策に抗う「王子」 中山可穂『愛の国』
彼女は天使か、それとも弥勒(みろく)か。 少年のように無垢(むく)な美貌と洗練された振る舞い。自ずと女性に愛される引力を持つ彼女──記憶喪失の主人公が目覚めたのは、ファシズム政権下で同性愛が弾圧された近未来の日本だった。...
View Article東大、知的財産活動の開示へ着手 国内大学初
東大は11月25日、学内の知的財産の管理・活用状況をまとめた『東京大学 知的財産報告書2022』の発行を発表した。『知的財産報告書』の発行は今年が初めて。国内の他大学に先駆けて知的財産活動の包括的な可視化に取り組み、活動の質向上と研究成果の社会実装のさらなる推進を図る。...
View Article「スピン軌道液体」を発見
研究チームが合成したプラセオジム酸化物Pr2Zr2O7の単結晶 唐楠特任研究員(研究当時)、中辻知教授(ともに東大大学院理学系研究科)らは米ジョンズホプキンス大学や独マックスプランク研究所などとの共同研究により、Pr2Zr2O7という物質中で「スピン軌道液体」という新奇な量子もつれ状態を実現することに成功したと発表した。成果は12月1日付の英科学雑誌『Nature...
View Article【前編】無言の「軌跡」を追う 無言館館主 窪島誠一郎さんインタビュー
今年、開館25周年を迎える無言館は、長野県上田市にある私設の美術館兼、戦没画学生の慰霊施設である。30年ほど前、長野県上田市で夭折(ようせつ)画家たちの作品を展示する信濃デッサン館(当時)を経営していた窪島誠一郎さんは、出征経験を持つ画家・野見山暁治さんと全国の戦没画学生の遺族の元を訪れ遺作の収集を始め、後に無言館を設立した。...
View Article【後編】無言の「軌跡」を追う 無言館館主 窪島誠一郎さんインタビュー
今年、開館25周年を迎える無言館は、長野県上田市にある私設の美術館兼、戦没画学生の慰霊施設である。30年ほど前、長野県上田市で夭折(ようせつ)画家たちの作品を展示する信濃デッサン館(当時)を経営していた窪島誠一郎さんは、出征経験を持つ画家・野見山暁治さんと全国の戦没画学生の遺族の元を訪れ遺作の収集を始め、後に無言館を設立した。...
View Article【寄稿】東大漕艇部 長崎の地で宿命の対決
去る11月20日、長崎県諫早市を流れる本明川にて、第3回本明川スポーツフェスタが開催され、特別企画としてボート双青戦(京大戦)が行われた。結果は、女子舵手付きクォドルプルが京大の勝利、男子エイトは東大の勝利となった。(寄稿=東京大学運動会漕艇部)...
View Article【連載】東大のヘリウム事情③ 低温技術で重力波をとらえる
科学研究、生産技術、医療に欠かせない「ヘリウム」の価格高騰の影響を調査する本企画。今回は大型低温重力波望遠鏡「KAGRA」(岐阜県飛騨市)の低温技術を開発している木村誠宏准教授(東大宇宙線研究所)に、KAGRAとヘリウムの関わりについて話を聞いた。(取材・上田朔) 【第1回はこちら】 【連載】東大のヘリウム事情① 東大低温科学研究センター 鹿野田センター長に聞くヘリウムの未来...
View Article【キャンパスのひと】好きを追求、多忙は充実の証 安部一紗さん(工・3年)
劇団綺畸(きき)の出身者が立ち上げた劇団『幻視譚(げんしたん)』で精力的に活動している。五月祭ではトラックに乗り、キャンパス中に必要な道具を届ける資材計画担当を務めた。 活動の原動力となるのはお祭りが大好きな気持ち。中高でも文化祭や体育祭の実行委員を務めた。日常空間に一瞬だけ生まれる非日常を、最大限に楽しみたいという思いは、学園祭や演劇にも共通している。...
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