美術史は社会とどう関われるか 三浦篤教授退職記念インタビュー
『まなざしのレッスン』(東京大学出版)などで知られ、日本の西洋美術史研究をけん引してきた三浦篤教授(東大大学院総合文化研究科、昨年当時)が4月で退任した。日本人が日本で西洋美術を研究する意味をどう見出してきたのか。常に社会とのつながり、そして世界とのつながりを模索し続けた意図はどこにあったのか。30年以上にわたる研究生活を振り返る。(取材・撮影:宮川理芳) 複製図版と書籍に導かれて...
View Article副作用の少ない薬剤開発へ 構造解析で新たな一歩
小林和弘さん(博士課程・当時)、草木迫司助教、濡木理教授(いずれも東大大学院理学系研究科)らの研究グループはクライオ電子顕微鏡を用いた単粒子解析で、副甲状腺ホルモン1型受容体(PTH1R)に薬剤分子PCO371とGタンパク質が結合した立体構造を明らかにした。成果は6月7日付の英科学雑誌『Nature』に掲載された。...
View Article【六大学野球】法政戦 初戦は散発4安打で零封負け 春季成績は1分10敗に
硬式野球部(東京六大学野球)は5月20日、法政大学とリーグ戦を戦い、11―0の大敗を喫した。今季安定した投球を見せていた先発の鈴木健(育・4年)がこの日は5回途中6失点(自責点5)と粘り切れず。打線も相手投手陣を前に三塁ベースを踏むことすらできず、完封負け。21日の2回戦も0―2の完封負けで、今季成績は1分10敗の最下位で確定した。(取材・清水央太郎) 法大|201032030|11...
View Article【研究室散歩】@複雑系シミュレーション 陳昱教授 複雑系シミュレーションが世界の問題を解決?
陳昱(ちん・ゆ)教授(東京大学大学院新領域創成科学研究科)94年東大大学院工学系研究科システム量子工学博士課程修了。博士(工学)。東大大学院情報学環助教授(当時)などを経て、17年より現職 学融合で道開けた...
View Article【キャンパスのひと】化学から民俗学へ 「おもしろい」が原動力に
偶然手に取った本をきっかけに化学に興味を持ち始め、数年後には出身の中国で化学オリンピック7位を取る。入試免除で北京大学理学部に入学した。しかし大学での生活は想像と異なり、朝から晩まで実験に追われる多忙なものだった。学ぶ環境を大きく変えたいと修士課程で京都大学への留学を決意した。...
View Articleラットとドブネズミの恐怖を和らげるフェロモンの正体が明らかに
清川准教授らのリリースより 清川泰志准教授(東大大学院農学生命科学研究科)らの研究グループは2-メチル酪酸が実験用ラットや野生ドブネズミの恐怖を和らげる安寧フェロモンであることを明らかにしたと発表した。成果は6月9日付の米科学雑誌『iScience』オンライン版に掲載された。...
View Article【寄稿】堂々金星 東大ラクロス部、七大戦優勝
国内の旧帝国大学に当たる七つの国立大学の運動部が戦い総合順位を決める第62回全国七大学総合体育大会(七大戦)。6月17、18日にラクロス男子競技が行われた。ラクロスでは4年ぶりとなる七大戦で優勝し、主管校としての意地を見せつけた東大ラクロス部男子に今大会を振り返ってもらった。(寄稿=ラクロス部男子・米今咲喜)...
View Article東大とインペリアル・カレッジ・ロンドンが連携 脱炭素化に向けた技術などで
東大は英インペリアル・カレッジ・ロンドンとエネルギー、脱炭素化、気候変動対策などの研究計画や新技術について新たな連携を構築すると発表した。基本合意書の締結を5月25日付で発表した。...
View ArticleTHEアジア大学ランキング 東大は順位を落とし8位に 被引用論文は過去最低
英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)が6月22日に発表したTHEアジア大学ランキングの最新版で、東大は昨年から順位を二つ下げて総合順位で8位となった。 表、グラフはいずれも発表を基に東京大学新聞社が作成...
View ArticleQS世界大学ランキング2024 東大は28位 昨年より5位下落
英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS)社が毎年発表している世界大学ランキングの2024年版が6月27日に発表され、東大は28位で昨年の23位を下回った。 QS世界大学ランキング順位表(QS世界大学ランキングのウェブサイトを基に東京大学新聞社が作成)...
View Articleソーセージなど超加工食品と食事の質の関連、全国規模調査で初めて分析
篠崎奈々特任研究員、村上健太郎特任教授(ともに東大大学院医学系研究科)らの研究グループは、ソーセージや菓子パンなど加工の程度が著しく高い超加工食品と食事の質の関係性を解明した。成果は4月24日(現地時間)付の英専門誌『Public Health Nutrition』オンライン版に掲載された。...
View Article女性も同じスタートラインで走り出せる世の中へ 赤松良子さんインタビュー
赤松良子(あかまつ・りょうこ)さん 1953年東大法学部卒。労働省に入省し、75年に女性初の労働基準局長に就任。85年、中核として立案を進めた男女雇用機会均等法が制定される。93年に文部大臣に就任。08年からは日本ユニセフ協会会長を務める...
View Article藤井総長、日本のジェンダーギャップ指数に憂慮の声明 決意新たに
東大の藤井輝夫総長は6月23日、世界経済フォーラムが20日に発表したジェンダーギャップ指数ランキングを受け声明を出した。同ランキングの2006年の発表開始以来日本が最も低い146ヵ国中125位だったことを踏まえ、日本のジェンダー不平等の常態化を憂慮。高等教育機関の長として状況改善に貢献する決意を改めて強調した。...
View Article【寄稿】未知の旅へと出掛けよう 第25回東京大学制作展「VOIDAGE」が7月7日から開催
東大大学院情報学環・学際情報学府の学生を中心に、多様な学生が芸術作品を公開する、第25回東京大学制作展EXTRA2023「VOIDAGE」が7月7〜10日に開催される。運営に携わる学生に、イベントについて寄稿してもらった。(寄稿=東大大学院情報学環教育部 1年目・ジャヤビクラマ幸一)...
View Articleネクローシスを感知するショウジョウバエの自然免疫機構を発見
中野翔太郎さん(博士課程・研究当時)、樫尾宗志朗助教、三浦正幸教授(いずれも東大大学院薬学系研究科)らは、ショウジョウバエの自然免疫のToll経路が、ネクローシスで発生する過酸化水素と応答するタンパク質の一連の反応で活性化することを発見した。成果は現地時間6月15日付で米科学雑誌『PLOS Genetics』に掲載された(図)。...
View Article駒場祭、4年ぶり入構制限なし開催に向けて交渉
第74期駒場祭委員会は6月29日、第74回駒場祭の開催形態について、企画構成員・来場者ともに入構制限を設けず、飲食物提供を認める対面開催の方針で大学側と交渉していると発表した。同日行われた企画出展ガイダンス内の資料で発表した。8月中旬ごろまでに開催形態を決定する予定。...
View Article合宿 or 通学? 取得時期は? 東大生が語るそれぞれの免許取得事情
大学生になったら自動車の運転免許を取るという人が多くいる。自動車学校に通っている人もいれば、取ろうと思っているのにまだ取れていない人もいるだろう。東京大学新聞社では、免許を取得済みまたは取得中の編集部員による座談会を実施。合宿免許や通学免許それぞれを選んだ理由、取得にかかった期間などの体験談をまとめた。(取材・佐藤健) 運転が苦手な人ほど合宿?...
View Article【官庁訪問2023】東大出身者が語る 国家公務員の仕事 ①外務省・デジタル庁
毎年多くの東大生が受験する国家公務員採用総合職試験。国家公務員を志す学生にはもちろん、まだ進路に悩んでいる人にとっても国家公務員自らが語る職務の実情やその素直な感想は参考になるだろう。東大出身者に、現在の省庁を選んだ経緯や担当する業務内容、就活生へのメッセージを聞いた。(構成・小原優輝、取材・石川結衣、安部道裕) 外務省 国を守り世界とつなぐ日本の代表...
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