第1クオーター(Q)、東大は相手に約9分間にわたって攻め込まれ、タッチダウン(TD)まで残り5ヤードの地点で3rd downを迎える。相手クオーターバック(QB)のランに対応できずTDを許したかと思われたが、反則により3rd down 15(残り2回の攻撃で15ヤード進まないと攻撃権を更新できない状態)に。相手選手のランを見極めタックルし、4th downでのフィールドゴール(FG)の3点でしのぐ。
食らい付きたい東大は第3Q序盤に攻めあぐね、陣地回復のためにパントを選択。相手選手がボールを確保し損ねると、児玉直也選手(理Ⅰ・2年)がボールを拾い上げて1st down 9の好機につなげる。TDも十分狙える距離だったが、後が続かない。左奥を狙ったパスは大きく後方に外れ、中央へのパスはタイミングこそ合うもレシーバーが相手のタックルに遭い失敗。1ヤードも進めず、FGでの3点追加にとどまる。
直後の相手の攻撃では、QBサックでこぼしたボールを側島眞太郎選手(理Ⅰ・2年)が拾い上げ、右端を駆け抜ける。東大は敵陣9ヤード地点で攻撃開始。今度こそTDで同点もしくは逆転といきたかったが、負の連鎖を断ち切れない。3rd down 2ではQB自ら中央をこじ開け、ゴールラインを越えるも、ボールをこぼしていたとの判定でTDは認められず、そのまま相手に攻撃権が移る。東大は以降も攻撃に精彩を欠き、最後の攻撃ではパスを相手にインターセプトを決められるなど、後味の悪い終戦となってしまった。
イベントの最後には、New Harvest 2019開催の数日前に発売されたPerfect Day Foods社のアニマルフリーのアイスクリームのオークションが行われました。このアイスは細胞培養技術を用いて、卵や牛乳を使わずに作られたアイスで、発売数日ですぐに完売してしまいました。特別にこのイベント用に残していたアイスがオークション形式で販売され、強者が600ドルで落札し大盛況のうちに幕を閉じました。
New Harvest 2019では世界の細胞農業の盛り上がりと熱気を感じることができ、細胞農業に取り組む人達に直に会い、コミュニティの一員となることの価値の大きさを感じました。New Harvest 2019以外にも、Cultured Meat Symposium, Good Food Conferenceなどアメリカを中心に開催される大規模なカンファレンスに参加するとその熱気を感じることができると思います。
「相手は(距離を一気に稼ぎ得る)パスが得意なチームではないので、こちらがリードする時間帯を長くすることで、試合を優位に進めようとした」(森清之ヘッドコーチ)。東大は第2Qにも4th down ギャンブル(通常4回与えられる攻撃権のうち4回目で、陣地回復ではなく攻撃権更新を狙うこと)を仕掛けるなど、勝つために最善を尽くす姿勢を見せる。結局このギャンブルは失敗、以降も攻撃陣はミスや反則を立て続けに犯すが、前半終了間際にはフィールドゴール(FG)で3点を追加。守備陣は相手の反則もあり、一度も攻撃権を更新させずに前半を終える。